ラトナファーム(守山市)

農薬不使用 野菜と旅する

今井 啓文さん

名前の「ラトナ」はサンスクリット語で「宝」という意味。
食べる人にとって宝でありたいという思いを込めています。この思いをいつまでも一番大切にしたいと思っています。

2018年、41歳の時に脱サラして農業の道に入りました。無農薬で野菜を作って4年目になります。
名前の「ラトナ」はサンスクリット語で「宝」という意味で、京都市上京区にある寳幢寺(ほうどうじ)さんからいただいた名前です。
農業とは無縁の技工士学校卒業後、大手化学メーカーに研究職として入社。世の中の役に立つものを作りたいという思いで研究開発に没頭し、30歳半ばにはマネージャーとして部下を持つ立場にもなりました。ところがその頃から、会社から求められる予算達成や開発期間の短縮、それを達成するための若手のスキルアップのための指導に悩み、自分が大好きな現場での仕事に費やす時間が減ってきたこともあって、知らず知らずのうちにストレスを抱えるようになりました。
この迷いや悩みに、何か自分なりの答えを見つけ出したいと思って、お寺で瞑想をしたいと考えました。昔から仏教、特に瞑想にはなんとなく興味がありました。仕事の関係上、短期間で瞑想を経験できるところを探したところ、寳幢寺さんに行きつき、3日間の瞑想を経験しました。
この時の瞑想で求める答えは見つけられなかったのですが、瞑想を終えてお寺を出た瞬間、外の景色が霧のかかったように白くよどんで見えたのです。それは日常生活とともに再び見えなくなっていったのですが、瞑想によって自らを浄化できたからこそ、世の中の(または自分の心の)よどみが見えたのだと理解しました。このことがとても貴重な刺激となり、以降月2回各1日のペースで通うことになりました。

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平成から令和に切り替わる際に、寳幢寺さんで護摩木を焚いて法会が行われました。そこへ家庭菜園で作っていた(実家はもともと兼業農家)キャベツを持って行ったところ、皆さんが美味しい、美味しいと言ってくれてとても喜んでくれたのが、涙が出るほど嬉しかったのです。その時に、「自分はこうして人々が喜んでくれることをしたかったんだ。世の中の役に立ちたかったんだ。」ということに気付きました。いつの間にか会社都合の利益追求の中で、自分の思いと乖離していき、自分を失っていたことがわかったのです。
だから「ラトナ」という名前は、食べる人にとって宝でありたいという思いを込めています。この思いをいつまでも一番大切にしたいと思っています。
野菜は無農薬です。家が兼業農家だったので、消毒すると野菜本来の味がしないということは自らの経験でわかっていたからです。子供たちが畑に来ても、そこでつまんでたべられる安心安全なものを、、、という思いもあります。無農薬であるがゆえの失敗はこれまでもたくさんあるそうですが、なによりも、食べてくれた人に喜んでもらいたい、という思いが原動力になっています。


見た目はいかついし、サングラスをかけてる時には近寄らんとこって思うような風貌です。だけど話をするととっても気さくで、「人に喜んでもらいたい!世の中の役に立ちたい!」という、熱いハートを持った人ですよ(^^)

農場名 ラトナファーム ラトナファーム
所在地 守山市今浜町
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